自己破産の費用がないときはどうする?

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自己破産の費用がない場合の相談

自己破産の相談を受けたいが、「弁護士に支払う費用がない」ということで相談にいくのを辞めている方もいるのではないでしょうか?

一定の所得要件を満たす方は、法テラスによる報酬立替援助制度を受けることができます。所得要件は比較的緩やかとなっております。自己破産をしたいけど、費用が気になってできないという方は、一度ご相談ください。

当事務所では、主に、毎月の収入から報酬を捻出するのが困難な方(無職、生活保護)について、立替援助制度の利用を紹介しています。

法テラスの立替援助額(H26.1現在において)

代理援助立替基準によれば、

債権者1~10社迄で、総額149,000円

となっています。

同時廃止事件であれば、この金額立替援助してもらうことができます。

なお、予納金(10290円)については、生活保護受給者を除き、申立人側で準備をしていただく必要があります。

立替費用の償還

毎月5,000円~10,000円位の範囲で返還していくことになります。但し、生活保護受給者の場合には、所定の手続により償還免除となるようです。

弁護士費用の分割支払

法テラスによる所得要件を満たさない場合でも、当事務所では弁護士報酬を分割支払してもらう方法により委任契約をすることができます。

分割金額は、毎月の収支を考慮して、無理のない金額でお願いしております。

なお、当事務所の報酬額は250,000円(税抜)とさせていただいております。このほかに、予納金や郵便切手代金が必要となります。

自己破産の件数

多い時には、毎月4~5件位は自己破産の申立をしていました(司法書士事務所時代)。最近は、自己破産の相談は、かなり減ってきています。社会の借金問題が解決しつつあるからでしょうか。しかし、自己破産の申立件数を見てみると、まだまだ大阪でも件数が多い状況が続いているようです。

自己破産の相談時のポイント

ETCカード

自己破産をする場合、カードにはさみを入れて受任通知と一緒に債権者に送ります。

その際、クレジット会社と提携のETCカードも返却することになるので忘れず持参してください。既に債権者に受任通知をしたのに、ETCカードのみを使い続けていると、カード使用が止められ、ECTのバーが開かないという危険な事故にもつながりかねません。

具体的な借入年数等はわからなくてもOK

何年前くらいに、どこの会社から借金をしたのかが分かれば十分です。どこの支店で借りたのかまでの情報はいりません。ただし、旧住所、旧氏名などで借金をしている場合で、債権者が新しい情報を知らない場合には、旧住所、氏名等を連絡する必要があります。

保証人がいるときは注意!

自己破産の手続きをする際には、保証人が付いている借金だけを除外することはできません。手続の際には、連帯保証人等にも事前に一声かけておく方がよいケースもあると思います。奨学金などの借り入れの際には、保証人がついているケースが多いので注意が必要です。

また、自分自身が保証人となっているのも、保証債務という債務を負担しています。自己破産の手続の際には、保証債務として債権者一覧表に掲載しなければなりません。

自己破産を秘密にしたい借入先

会社からの借入れ

会社からの借金だけを除外することはできません。給料明細表に控除が出ているケースがあるので、裁判所に発覚してしまいます。自己破産の申立後に発覚すると、面倒なことになるので事前に対応策を考えておく必要があります。

自営業者の買掛金

これも借金です。これも債権者一覧表に計上します。重要な取引先だけを除外して自己破産はできません。

預金口座は事前対策を!

給料、年金などが振込される銀行から借金はあるのかも重要です。仮に、対応策をとらずに受任通知を発送してしまうと、相殺されてしまうからです。事前に、振込先を変更するなどの対策が必要です。

預金通帳は情報の宝庫

取引明細での送金があれば、これはなになのか説明が必要です。最近では、ネットオークション取引に係る個人名での送金、入金が多いと思われます。裁判所は、預金通帳の履歴について鋭い質問をしてきます。事前に、取引の詳細はなになのか説明できるようにしておく必要があります。

自己破産はいくらの借金があればできるのか?

破産法では、具体的にいくら以上の借金が必要なのか定められていません。個人破産の場合、200万円~500万円位までの範囲での破産申立が多いと思います。もっとも、金額が100万円程度だからといって破産できないというわけではありません。個人の経済的事情に鑑みて、支払不能の状態であるのか判断がされます。

なお、当事務所のサイトに自己破産の解説ページもあります。参考にしてください。